グループの誰かが回答したら非表示になるアンケートをKARTEで配信する

<html><head></head><body>こんにちは、Customer EngineerのShinです！
さて、ECサイト等でサービスを継続的にエンドユーザーに使ってもらうことにおいて、とあるユーザー行動を起点に、次の行動をいかに促すかということがとても重要になります。ですので今回は、特定イベントの発生を起点としたステップメール施策の実装方法について紹介します。
<h1 id="全体像">全体像</h1>
<h3 id="処理の流れ">処理の流れ</h3>
実現する処理の全体像は、次の通りです。
サービス内でユーザーが購入すると、KARTEのbuyイベントが発火するとします。このイベントデータをKARTE Datahubで抽出、購入（buyイベントの発生）から3日後に商品のお手入れ方法メールを配信します。同様に、4日後に商品レビューを依頼するメール、5日後に他の商品催促メールと合計3つのメールを配信するといった、ステップメール施策を実装します。
<img src="https://ik.imagekit.io/plaid/0bdb4b84-3071-44aa-bd84-d4d4d526d67f/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%880005-12-2512.01.31.png" alt="スクリーンショット0005-12-2512.01.31.png">
利用するKARTEのツール・必要な知識
<ul>
<li>利用するKARTEのツール
<ul>
<li><a href="https://karte.io/feature/insight/" target="_blank" rel="noreferrer">KARTE Insight</a></li>
<li><a href="https://karte.io/package/message/" target="_blank" rel="noreferrer">KARTE Message</a></li>
<li><a href="https://karte.io/feature/integration/" target="_blank" rel="noreferrer">KARTE Datahub</a></li>
</ul>
</li>
<li>必要な知識
<ul>
<li>SQL（ただし、ほとんどクエリは書かないので、知識がないと今回の施策を作れないわけではありません）</li>
</ul>
</li>
</ul>
<h1 id="前提">前提</h1>
今回作成する「特定イベントの発生を起点としたステップメール施策」に関して以下の2つが出来ていることが前提となります。
<ul>
<li>ユーザーを一意に特定するuser_idと配信先カラムのemailが入った顧客データのリストがKARTE Datahubに存在すること
<ul>
<li>詳しくは、<a href="https://developers.karte.io/docs/external-connection" target="_blank" rel="noreferrer">外部サービス毎のデータ連携作業をする</a>を見てください。</li>
</ul>
</li>
<li>ステップメールの施策の起点にしたいイベントが実装されていること
<ul>
<li>詳しくは<a href="https://support.karte.io/post/3xSCPJmmi6YamkJ3vG3vh5" target="_blank" rel="noreferrer">イベント概要</a>を見てください。</li>
</ul>
</li>
</ul>
ここから以降に関しては、特定イベントを「購入」のイベントとして進めています。ただ、必ずしもbuyイベントである必要はないので、自身が作成したい施策のイベントに読み替えて進めていってもらえればと思います。
<h1 id="実装手順">実装手順</h1>
実装の手順は次の通りです。
<ol>
<li>KARTE Datahubでbuyイベントの発生後の日数を含んだリストを作成</li>
<li>ステップメール用に使う3つのフィルターリストを作る</li>
<li>キャンペーンを作成する</li>
<li>配信頻度を調整する</li>
</ol>
順番に説明します。
<h2 id="1. KARTE Datahubでbuyイベントの発生後の日数を含んだリストを作成">1. KARTE Datahubでbuyイベントの発生後の日数を含んだリストを作成</h2>
まず、ステップメール送信用のリストに利用するDatahubクエリを作成します。作成するクエリでは、「特定イベント発生からn日後のユーザー」を抽出します。
[すべてのメニュー &gt; Datahub &gt; クエリ]のページを開いていください。[作成 &gt; クエリコレクションから作成 &gt; 特定のイベント発生からn日後のユーザー]を選んで、このクエリを利用します。
<img src="https://ik.imagekit.io/plaid/064ab7b7-f94d-4d57-812f-c1d03ba6415f/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%880005-12-2512.04.59.png" alt="スクリーンショット0005-12-2512.04.59.png">
今回は、[特定のイベント発生からn日後のユーザー]というクエリコレクションをそのまま使うのではなく、イベント発生後の日数が実行結果に入るようにします。インストール後、以下にSQLエディタに書かれているクエリを書き換えます。
<pre><code class="language-sql hljs">WITH event_data AS (
 SELECT DISTINCT
 user_id
 , MAX(sync_date) AS sync_date
 FROM
 {% karte_event period[0], period[1] %}
 WHERE
 event_name = {{event_name}}
 GROUP BY
 user_id
)

SELECT
 user_id
 , DATE_DIFF(CURRENT_DATE('Asia/Tokyo'), DATE(sync_date, 'Asia/Tokyo'), DAY) AS days_after_event
 , sync_date
FROM
 event_data
ORDER BY
 days_after_event ASC
</code></pre>
次に、[パラメータエディタ]を開いて、days_after_event以下を削除します。
<pre><code class="language-sql hljs">period:
 type: period
 label: 抽出期間
 default: past 30 day
 value: past 10 days
event_name:
 type: select
 label: イベント
 options: event
 value: buy
-- 以下を削除します
days_after_event:
 type: number
 label: イベント発生後の日数
 default: 7
 options:
 min: 1
</code></pre>
[パラメータ設定]を開いて、イベントを[購入]にします。
<img src="https://ik.imagekit.io/plaid/6dfd78f8-0a17-483f-bec4-0469ed1a8965/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%880005-12-2511.59.00.png" alt="">
補足
もし施策で20日後など抽出期間にデフォルトで設定してある10日を超える施策を作りたい場合は、パラメータ設定から[抽出期間]を変更してください。
<h2 id="2. ステップメール用に使う3つのフィルターリストを作る">2. ステップメール用に使う3つのフィルターリストを作る</h2>
次に、[すべてのメニュー &gt; Messageβ &gt; リスト管理]のページを開いて、[リストを作成 &gt; Datahubから作成]を押してください。
<ul>
<li>リスト名
<ul>
<li>リストの名前をつけてください。ここでは”buyイベントn日後”という名前をつけておきます。</li>
</ul>
</li>
<li>テーブルまたはクエリを選択
<ul>
<li>先ほど「2. KARTE Datahubでbuyイベントの発生後の日数を含んだマスターリストを作成」で作成したクエリを選択します。</li>
</ul>
</li>
<li>配信対象
<ul>
<li>配信チャネルを「その他のリスト」</li>
<li>ユーザーIDの指定：user_id 
と設定して、保存を押します。</li>
</ul>
</li>
</ul>
<img src="https://ik.imagekit.io/plaid/e153358a-9d78-453b-a6bc-7e3064105f1b/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%880005-12-2511.54.07.png" alt="スクリーンショット0005-12-2511.54.07.png">
右上の三点リーダーから、[フィルタリストを作成]を押します。
<img src="https://ik.imagekit.io/plaid/7147b6de-74ae-48bd-9755-89f5d3df9e17/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%880005-12-2511.51.05.png" alt="スクリーンショット0005-12-2511.51.05.png">
[条件設定]のところを “days_after_event(INTEGER)が次の値に等しい”・”3”に設定して保存をします
<img src="https://ik.imagekit.io/plaid/8e8f352e-3b43-4de1-bd4d-3040078d4c83/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%880005-12-2511.52.15.png" alt="スクリーンショット0005-12-2511.52.15.png">
上記と同じようにして、“days_after_event(INTEGER)が次の値に等しい”というのを4・5に設定して別のフィルタリストを2つ作成してください。以下のように3つのフィルターリストが作成できれば完了です。
<img src="https://ik.imagekit.io/plaid/7282fdcb-7de4-4d71-a4f6-0288c41af835/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%880005-12-2511.38.58.png" alt="スクリーンショット0005-12-2511.38.58.png">
<h2 id="3. キャンペーンを作成する">3. キャンペーンを作成する</h2>
ここでは、「3. ステップメール用に使う3つのフィルターリストを作る」で作ったリストをもとに3つキャンペーンを作成していきます。
次に、[すべてのメニュー &gt; Messageβ &gt; キャンペーン管理]のページを開いて、キャンペーンを作成を押してください。
<ol>
<li>
コンテンツ：メール配信
</li>
<li>
対象ユーザー：
<ul>
<li>マスターリスト：ユーザーを一意に特定するuser_idとメール配信する用のリストを選択します</li>
<li>さらに絞り込む：次に該当する ”buyイベント3日後”を選択 
<img src="https://ik.imagekit.io/plaid/9d60f04a-6761-4e06-9126-1972fcea3095/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%880005-12-2512.15.15.png" alt="スクリーンショット0005-12-2512.15.15.png"></li>
</ul>
</li>
<li>
アクション：今回step1では、購入を感謝する内容にしておきます 
<img src="https://ik.imagekit.io/plaid/1b7ed5ec-1eae-4e8a-a430-d742f3dfcc8d/10%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%98%E3%82%9A%E3%83%BC%E3%83%B3.png" alt="10キャンペーン.png">
</li>
<li>
スケジュール：
<ul>
<li>実行回数：繰り返し</li>
<li>実行間隔：毎日・16時・0分（日〜土）</li>
</ul>
</li>
</ol>
以上が設定できれば保存を押してください。
<img src="https://ik.imagekit.io/plaid/6745c32b-f9b7-42d5-990b-fa5c1dfa50ff/11%E3%82%B9%E3%82%B1%E3%82%B7%E3%82%99%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%AB.png" alt="11スケジュール.png">
同じようにして、対象ユーザーを4日後のリストに、スケジュールの実行間隔を[毎日・16時・0分（日〜土）]にします。
最後、対象ユーザーを5日後のリストに、スケジュールの実行間隔を[毎日・16時・0分（日〜土）]にします。キャンペーンはそれぞれ適切な内容を設定しておきましょう。
<img src="https://ik.imagekit.io/plaid/b06fbe23-a28c-4bab-800c-589aa1e78b35/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%880005-12-2511.40.56.png" alt="">
今回は、実行間隔を3つのキャンペーン全て[毎日・16時・0分（日〜土）]と設定することにしています。これによって、ユーザーからすれば、購入後3日後に最初のメール・4日後に次のメール・5日後に最後のメールがくる形になります。KARTEでは、リストは裏側で配信する際に、SQLを叩くため、最新のリストが変わるがわる毎週配信されます。
以上で、キャンペーンの作成は完了です。
<img src="https://ik.imagekit.io/plaid/f794cefb-0306-4136-bd97-4671cdabaac5/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%880005-12-2511.42.07.png" alt="スクリーンショット0005-12-2511.42.07.png">
<h2 id="4. 配信頻度を調整する">4. 配信頻度を調整する</h2>
最後に、複数回購入したユーザーさんの場合、今回の施策だとbuyイベントが発生した数だけ3つのメールが送られてくる形になるので、煩わしくなる可能性があります。
ですので、以下のソリューション記事を参考に、ユーザーごとに配信頻度をコントロールしてみます。 
<a href="https://solution.plaid.co.jp/202307-message_freequency">https://solution.plaid.co.jp/202307-message_freequency</a>
[すべてのメニュー &gt; Datahub &gt; クエリ]の画面を開きます。[作成 &gt; コレクションから作成 &gt; Messageの配信頻度をプロジェクト全体で制御する &gt; このクエリを利用]を押します。
<img src="https://ik.imagekit.io/plaid/0756f24d-546d-4910-8006-9216264000b2/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%880005-12-2511.56.19.png" alt="スクリーンショット0005-12-2511.56.19.png">
[すべてのメニュー &gt; Messageβ &gt; リスト]を開いて、[リストを作成 &gt; Datahubから作成]を押して先ほどクエリで作成したものを選びます。
<img src="https://ik.imagekit.io/plaid/76b1bf6a-9009-462f-9d91-784ef138ea12/15Datahub%E4%BD%9C%E6%88%90.png" alt="15Datahub作成.png">
[3. ステップメール用に使う3つのフィルターリストを作る]のところでやったように、三点リーダーから[フィルタリストを作成]を押してください。
<ul>
<li>フィルタリスト名：”今週、3回以上送信しているユーザー”と分かりやすい名前をつけます</li>
<li>リスト選択："配信頻度マスタ"</li>
<li>条件設定：”week_send_count(INTEGER)が次の値以上”・3</li>
</ul>
今回はサンプル数が少ないので、ユーザーがいませんでした）
<img src="https://ik.imagekit.io/plaid/41fdd8cc-ea82-41fb-8654-a9b8366947c0/16%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%AB%E3%82%BF%E3%83%AA%E3%82%B9%E3%83%88.png" alt="16フィルタリスト.png">
[4. キャンペーンを作成する]で作成した3つのキャンペーンを開いて、対象ユーザーで、以下のように[次を除く]にして先ほど作成した[今週、3回以上送信したーユーザー]を選択します。これで、今週3回以上送信しているユーザーを省くことができます。
<img src="https://ik.imagekit.io/plaid/812d00d8-669d-4877-af24-0a1c68193e6b/%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%83%880005-12-2511.57.41.png" alt="スクリーンショット0005-12-2511.57.41.png">
<h1 id="実際に動かしてみる">実際に動かしてみる</h1>
実際に動作を確認してみましょう。
最後に、各キャンペーンの設定を確認して[配信予約]を押せば、配信することができます。
<h1 id="おわりに">おわりに</h1>
今回は特定イベントの最新発生日時からのステップメールをする方法を紹介しました。 
購入イベントを起点にステップメールを配信する形にしましたが、イベントを”会員登録”や”お気に入り”などにすることでまた違ったステップメールを作ることができます。
また、フィルターリストを作る際に絞り込み条件で、[次の日時より前・後]のように期間で区切ることによって相対日付での絞り込みもクエリを書かずに実現することができるので、今後紹介できればと思います。
ぜひ皆さんも、KARTEを使って様々な施策を試してみてください！
<hr>
プレイドでは、世の中にインパクトを与える新しいソリューションを一緒につくる仲間を募集しています！ぜひ気軽にお問い合わせください。
↓ パートナー企業になりたい
<ul>
<li><a href="https://ecosystem.plaid.co.jp/" target="_blank" rel="noreferrer">CustomerData-Driven Solution を一緒に創りませんか？ | PLAID Ecosystem</a></li>
</ul>
↓ PLAIDで働きたい
<ul>
<li><a href="https://recruit.plaid.co.jp/requisitions/general-customer-engineer" target="_blank" rel="noreferrer">Customer Engineer | 募集ポジション | 株式会社プレイド</a></li>
<li><a href="https://recruit.plaid.co.jp/requisitions/product-engineer" target="_blank" rel="noreferrer">Product Engineer | 募集ポジション | 株式会社プレイド</a></li>
</ul>
</body></html>

とあるユーザー行動を起点に、次の行動をいかに促すかということがとても重要になります。ですので今回は、特定イベントの発生を起点としたステップメール施策の実装方法について紹介します。

特定イベントの発生を起点としたステップメール施策をKARTE Messageで実装する